2010年1月

黙っていられない
鈴木三蛙神父

主がみ顔をあなたに向けて あなたに平安を賜るように(民数記6・26)

クリスマスと新年のおよろこびを申し上げます。

2010年の幕開けです。
わたしたち一人ひとりにとって、昨年はどのような一年だったのでしょうか、そして新たな一年はどのような年になるのでしょうか。

わたくしが管理者をしている杉戸の6つのグループホームでは、人数が増えて入居者数は22名。
スタッフを入れると27名になってしまいます。
みんなで一堂に会することの出来る部屋が無く、このクリスマスは全員で一緒にお祝いすることが出来ませんでした。
そのため共に夕食を作っている二つのグループホームのメンバー達だけでちょっと豪華な夕食会を行い、ビンゴゲームをするにとどめました。
そこで世話人さん達は、クリスマス会をすると言うことを、他のグループホームのメンバーには内緒にするように口止めしました。

昨年は、クリスマス会をしましょうか、どうしましょうかと言ったときに、一人のメンバーがお金がかかるからやらなくても良いと答え、同席の他のメンバーはそれに何の異も唱えませんでした。
そのため、じゃあ今年はよしましょうと言うことになりお流れになっていました。
そんなこともあって今年のクリスマス会はみな待ち望んでいたようです。
よほど嬉しかったのでしょう、メンバー達は黙っていることが出来ません。
そのたび世話人さんから注意されるのですが、ぽろりぽろりとクリスマス会のことを口にしてしまうのです。

嬉しいことは黙っていることが出来ません。
イエスを礼拝に来た羊飼い達も、イエス誕生の出来事を村中の人に喜び伝えたに違いありません。
ヨハネは「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た」とイエスの誕生の喜びを語っています。

この一年、わたしたちの一人ひとりが、まだ、キリストを知らない人たちに、イエス誕生の喜びのメッセージを伝えて行きたいものです。

年の始めに当たり皆様の上に主の豊かな祝福をお祈り申し上げます。

教会報 2010年1月号 巻頭言

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