2011年9月
イエスの思い、人とのかかわりを
吉川孝政神父
大震災が起こってから6カ月が過ぎようとしています。この間、さまざまな形での支援やボランティアをしていただき感謝いたします。
さて、9月に入り信徒奉仕職研修会も終わりに近づこうとしています。最後のテーマは「教会共同体とのつながり」です。講師は松浦信行神父様(1、2回)から明石(あけいし)健次神父様(3~5回)に替わり、分かち合いを通して、「教会における奉仕とは何か」を深められたことと思います。奉仕は具体的な行動であったり、祈りであったりさまざまですが、大切なのは、やはりイエスの思いや人とのかかわり方を知り、そうした生き方に倣うことです。イエスなしに教会はなく、イエスを信じる民が教会なのです。
そして私たちは単なる活動家ではありません。教会共同体とつながり、人々との交わりを通して支え合いながら、家庭や社会の中で奉仕していくのです。大きなこと、目立つことをすることだけが奉仕ではありません。
マザーテレサは、「大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心をこめたかです。」と言います。皆さんもできる範囲で、それぞれの役割を教会の中で担っていただければ、と願っています。
「私はぶどうの木、あなた方はその枝である。人が私につながっており、
私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。私を離れては、
あなた方は何もできないからである」 (ヨハネ15・5)
教会報 2011年9月号 巻頭言