2011年11月

一つになろう
グエン・ゴン・ホアン助祭

最近、足早に寒くなってきましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
お蔭様で、皆様のお祈りと支えによって、毎日、元気に神学校生活を送っております。心から、神様と皆様に感謝しております。

さて、私が助祭になってから半年以上が過ぎました。振り返ってみますと、東日本大震災が起こって以来、最初はほとんど被災地(いわき市湯本教会にできたサポートステーション)にいる時間が長く、また、夏休みは、さいたま教区のあちこちの教会から招いていただき、被災地でのボランティア活動の様子について報告してきました。特に、沖縄に行った時は、子供達に伝えることができて何よりも良かったかと思っています。また、以前に大変お世話になった名古屋の神言修道会の神父様の担当されている教会でも報告でき感激でした。

今回、いろんな所を飛び回り報告してきて、私なりに感じたことは、やはり、この東日本大震災が起こって、神様が私たちに何を求められているのかと考えた時、それは、私たちが一つになること、また、教区の壁を越えて私たち1人1人が一つになって助け合い、一つの気持ちになって、被災者の方々に少しでも気持ちを届けることではないかと気づかされました。

また、私自身、この震災で、多くのボランティアの人々と出会い、その結果、人の繋がりということについて深く考えさせられました。つまり、私1人の力だけでは無理なことであって、やはり、お互い一緒になって協力し、尊重し、認め合っていかなければならないのだと気づかされたのでした。

11月第4日曜から待降節に入ります。新鮮な気持ちで、イエス様のご誕生を迎えると同時に、私たちがお互い心を一つにし、互に尊重し合いながら、清い心で、イエス様のご誕生をご一緒に迎えることができるように皆様と一緒に祈りたいと思います。

教会報 2011年11月号 巻頭言

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