2012年1月

新年にあたって
吉川孝政神父

クリスマスと新年、おめでとうございます。
昨年は、激動の一年でした。昨年を表す漢字は「絆」とあったように、人とのつながりを考えさせられる年でもありました。

1月1日は神の母聖マリアのお祝い、そして世界平和祈願日です。
マリアこそ、平和を願っていた方だと思います。それは、マリアの生涯を見てみると分かること。一番端的なのは、イエスの十字架の死です。
十字架のそばで、わが子の死を目の当たりにしなければならない状況があった。平和であれば、そういうことは起きなかった。クリスマスの出来事を見ても、よく考えれば、単にめでたいだけではない。泊まるところもなく、生まれたところは馬小屋(洞窟)。ヘロデ王に命を狙われ、エジプトでの難民生活。イエスも、マリアも、ヨゼフも、平和な状況の中で過ごしたわけではなかった。
だからマリアこそ、平和を願っていたに違いないと思うのです。

新年を始めるにあたり、母マリアと心を合わせて、私たちひとりひとりが平和を生きることができますように、祈りましょう。

教会報 2012年1月号 巻頭言

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