2012年5月

司祭叙階、そして「さいたま南ブロック」に派遣されて
佐藤智宏神父

春のおだやかな日差しが注がれ、少し移り変わりの激しいこの季節、キリストの復活を喜び祝うこの復活節に、さいたま南ブロックで働く司祭として谷司教さまによって派遣されてきました、佐藤智宏(霊名はアントニオ)です。今、浦和教会の司祭館で、先輩の吉川神父さまと共同生活しております。これから浦和、朝霞、草加、川口の4教会を日曜日にミサで巡回しながら、徐々にこの各小教区の信徒の皆様とよりよい共同体作りを目指して、微力ながらも尽力してまいりたいと思います。からどうぞよろしくお願いします。

簡単に自己紹介いたしますと、私は生まれと育ちが栃木県の栃木市で、6人兄弟の4番目として生まれ(3人の姉と2人の妹がおります)、生まれたその年に幼児洗礼を授かりました。母が最初のカトリック信者の洗礼を受けました。20歳のころ、母の故郷の秋田県で神言会のドイツ人の司祭によってだそうです。そのあと父と結婚してから、父もアシジのフランシスコの霊名を頂いて、成人洗礼を栃木県の小山教会で受けました。その後、生まれてきた私たち6人の子供にも皆、カトリックの幼児洗礼をフランシスコ会のベテラン司祭から授かりました。

子供の時からずっと教会にいっていたこともあり、司祭の姿に憧れはあったものの、自分がなろうという決心までには至らず、本気でこの道を人生の選択肢に入れたのは、大学卒業後、働き始めたときです。私が20代中ごろに小山に派遣されてきた若いパリミッション会のアントワン神父さまと教会学校のリーダーとして深く教区司祭の方々と関わってから、徐々に「司祭になりたい」気持ちが現実的に芽生えてきました。

私はこれからこのさいたま南ブロックで司牧者の立場で働きますが、「友」のように、まだ20代の子供に毛の生えたような私と親身になって付き合ってくださった故郷の神父様の姿を思い起こして、「師」であり、同時に「友」と弟子たちを呼んだ、私たちの主であるイエスさまの口先だけではない生き様を、自分も体現したいと望んでいます。これからも信徒の皆様、そしてカトリック教会に大切な何かを求めて訪れるすべての人のために、主イエスの名において、聖霊の導きのもとに実りある交わりと働きができますよう、尽くしていきます。どうぞこれからも若輩者のなりたて司祭へのご指導とお祈りを、よろしくお願いいたします。

教会報 2012年5月号 巻頭言

Script logo