2013年2月

クリスマスのときに
佐藤智宏神父

昨年2012年は司祭になって初めてのクリスマスとなりました。24日の夜半のミサでは、子どもたちの「和やか~」な心温まる聖劇が行われてから始まりました。浦和教会は聖堂にぎっしりと人が入っており、やや入堂のとき、緊張感が走りましたが、始まってからは信徒の皆様と、そして今日特別にこの聖堂に訪れているであろう未信者の方々とも、「救い主が来られた」喜びを一緒に共有し合う場になっている、という実感が生まれました。祭壇の上でミサに与っている人のキャンドルの灯火を眺めながら、「神さまもこの場におられて、私たちと共に喜んでいる!」という確信が、あらためて強く湧いてきました。

明けて25日に、午前中の川口教会でのミサを捧げてから、昼の1時から始まる、春日部教会の子どもミサを見学しに行きました。2年前に助祭のとき、週末に司牧実習に1年間行っていた教会です。ここでも子どもたちのまったりした「ほんわかムード」の聖劇を楽しんで見つつ、「みんな少し成長したんだな」と、時の流れの速さを、春日部教会の子どもたちの成長の中に垣間見ることにもなりました。ミサの後に、お世話になったマルコ神父様をはじめ、信徒の方々と子どもたちと少し交流をして、最後は体を使って遊び相手になって、私が子どもたちをおんぶやら腕にかかえて走ったり、跳ねたりして、全身クタクタになって帰ってきました。2年前、春日部にいた時は日曜はいつもこんな感じで過ごしていて、でも今は神父として一緒に遊んでいる私が子どもたちの目にも写っているのが、彼らにとってはちょっとした(私にとっては大きな!)違いかなというところです。

浦和教会にも、春日部教会にも、そして全世界のキリストの降誕を祝った教会にも、この新しい年が救い主キリストのあふれる愛を注がれますように、そして豊かに成長していきますよう、これからも私も司祭として聖務に尽力し、お祈りいたします。

教会報 2013年2月号 巻頭言

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