2014年1月
周りを照らす光となって
吉川孝政神父
浦和教会の皆様、クリスマスと新年おめでとうございます。
先日、久しぶりに夜の浦和を散歩してみました。美しいイルミネーションを飾っている家や店、通りなど眺めながら、途中、野良猫に出会い、「やっぱり、うちの猫のほうが可愛い…」と思いながら歩いていました。
クリスマスは、神が世界を愛するがゆえに、独り子を私たちに与えられたという出来事です。馬小屋のなかに飾られている幼子イエスの像を見るたびに、私は「弱くなられた神」の姿を思い起こします。それは、人間とは強い存在でなく、弱く、もろいということを神は分かっていたからこそ、そして、そうした人間と共に居たいがためにこそ「弱くなられた」のだ、ということです。
幼子イエスが世界にもたらした「光」は、イルミネーションの刺激的な輝きではないかもしれませんが、私たちを優しく、温め、力づけてくれるものです。
この一年、幼子イエスから「光」を分け与えられている私たちは、周りを照らす者となることができるように、祈り、働きたいものです。
「光は暗闇の中で輝いている。」(ヨハネ1・5)
教会報 2014年1月号 巻頭言