2017年3月

日本カトリック神学院に出向
佐藤智宏神父

2012年3月に司祭に叙階されてから約5年の間、私はこの埼玉の南ブロックで働く司祭としての務めをしてきましたが、今年4月17日、復活祭の後に別の場所に派遣されることが決まりました。
日本カトリック神学院の福岡キャンパスで神学生を養成する司祭のチームの一員として遣わされることとなりました。

このおよそ5年のあいだ、浦和教会の皆様にもたくさんの励ましと祈りをいただいたことを改めて感謝申し上げます。
去年の2016年は川口教会と草加教会の両方の責任を受け持つ役目であったため、主日のミサに浦和教会にくることがとても少なくなってしまいました。
それでもミサに行くと温かく迎えてくださる皆様のまなざしを受けて、司祭として働く力と勇気をこの教会に来たときにいただくということが何度となくありました。

これから福岡で、自分と同じカトリックの司祭を目指している神学生にも、多くの信者さんが期待して新しい司祭の誕生を待っているということを伝えていきたいと思っています。
さいたま教区は特に現在も教区司教の誕生を待ちわびている状態であり、また司祭もいくつかの教会を兼任している割合が増えています。
このような「収穫は多いが働き手が少ない」状況は、私たち教会全体が神の助けを願いつつ、これからキリストに仕える人を増やす努力をしていく必要があります。
その中で私も具体的にこれから司祭を目指す神学生との共同生活を行い、将来司祭になれるかをふさわしく評価する立場になります。

私が未来の日本の教会の成長と発展のために働くことができるよう、また、神から召された神学生たちに、キリストを伝える司祭としてふさわしく育てるための奉仕者となれますように、浦和教会の皆様にもお祈りしていただきたいと思います。
私も福岡に行った際には、浦和教会で皆様とささげたミサを思い起こしながら、ともにキリストの弟子として歩み続けることができるよう、お祈りいたします。

教会報 2017年3月号 巻頭言

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