2021年1月

「神のことばの主日」の制定
御前(みさき)ザビエル

「聖書についての無知はキリストについての無知である」と断言していた聖ヒエロニモのことばを引用して、教皇フランシスコは2019年9月30日、「神のことばの主日」制定についての使徒的書簡を発表されました。
2021年1月24日、そしてこれから、毎年、年間第3主日を「神のことばを祝い、学び、広めることにささげる」日と宣言されました。
教皇様の書簡の日本語訳は、カトリック中央協議会のホームページ(https://www.cbcj.catholic.jp/2020/01/24/20015/)にあります。
信者の生活において、どれほど神のことばが大切であるかを、分かりやすいことばで説明してくださる教皇様の書簡を、ぜひとも読んでくださるようお願いいたします。

教皇様が教えるように、「聖書は一部の人のためだけの遺産ではありえませんし、まして優遇された少数の人々の利益のための書物の集合体ではありません。だれよりも、聖書はそのメッセージを聴くように、そしてそのことばのうちに自分自身が何者であるかを悟るように呼ばれた人々のためのものです。……聖書は主に属する人々、つまり聖書に聴きながら離散や分裂から一致に向かって歩んでいる人々のための本です。神のことばは信者を一つにし、彼らを一つの民にまとめあげます」(4項)。

教皇様が定められた「聖書にささげられた日は、年1回の行事としてではなく、1年を通して続く出来事であると見なされるべきです。なぜならわたしたちには、聖書を知り愛すること、そして、信者の共同体の中でみことばを語りパンを裂き続ける主を知り愛することにおいて成長する差し迫った必要性があるからです。ですから、わたしたちは聖書とのより親しい関係をはぐくむ必要があります。さもなければ、わたしたちの心は冷たく目は閉じたままとなり、多くの形で盲目に見舞われたようになってしまいます」(8項)。

わたしたちがどういうふうに教皇様の勧めを受け、神のことばをもっと大切にするかについては、信徒大会の時期に発表する予定の「2021年 浦和教会 年間テーマ」において触れるつもりですが、まずは日曜日ごとにいただく「聖書と典礼」の後ろに書いてある「今週の聖書朗読」を使い、毎日みことばを読み、味わい、祈るよう努めましょう。

教会報 2021年1月号 巻頭言

Script logo