2021年7月

父の心で
御前(みさき)ザビエル

教皇フランシスコは2020年12月8日〜21年12月8日までの1年間を「ヨセフ年」と定めると宣言し、聖ヨセフについて、使徒的書簡『父の心で』を発表されました。
きっかけは、福者ピオ9世教皇が1870年12月8日に聖ヨセフを「カトリック教会の保護者」と宣言してから150周年にあたることです。

この「ヨセフ年」は、半年以上前に始まりまっていますが、今年の12月8日まで続きますので、聖ヨセフについて思い巡らしたり、お祈りしたりすることなどを勧めます。

まず、「ヨセフ年」にあたって、教皇フランシスコが発表された使徒的書簡『父の心で』を読んでみましょう。
カトリック中央協議会のホームページにあります(https://www.cbcj.catholic.jp/publish/patris_corde/)。
書簡で教皇フランシスコは、聖ヨセフについて七つのテーマを取り上げています。
①愛される父、②いつくしむ心の父、③従順な心の父、④受け入れる心の父、⑤創造的な勇気をもつ父、⑥労働者である父、⑦影に見る父。

さらに、聖ヨセフの取り次ぎを願うことも勧めます。
「ヨセフ年」に当たって「聖ヨセフへの祈り」と「聖ヨセフの連願」を唱えることができます。
連願の中に、聖ヨセフに対する新しい七つの呼びかけが加えられました。
「あがない主の守護者」「キリストに仕えたかた」「救いの奉仕者」「困難なときの支え」「国を追われた人の保護者」「苦しむ人の保護者」「貧しい人の保護者」です。
中央協議会のホームページによると、これらの七つの呼びかけは教会の守護者である聖ヨセフのさまざまな姿について考察した、聖パウロ6世教皇、聖ヨハネ・パウロ2世教皇、そして教皇フランシスコの発言の中から選ばれたもので、教皇フランシスコによって追加が承認されました。

聖堂の後ろに聖ヨセフへの祈りと連願が置いてあります。
日本カトリック司教協議会定例司教総会の時に、認可された祈りもお使いください。
こうして、聖ヨセフを通して、わたしたちが、キリストの道を忠実に歩めるように願いましょう。

教会報 2021年7月号 巻頭言

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