2021年10月

シノドス
御前(みさき)ザビエル

10月10日(日)、ローマでフランシスコ教皇は、今年の10月から2023年10月まで行われるシノドス(世界代表司教会議)を迎える教会のために祈られます。
10月17日(日)には、カトリック教会のすべての教区で、同じ意向で祈ります。

「シノドス」とは、ギリシア語で「ともに歩む」という意味です。
最初のシノドスは、使徒言行録15章5~29節にあります。
人々が救われるために何をすればよいか、というテーマでした。
キリスト者たちは、使徒たちとともに、祈って、話し合って、聖霊の照らしを受けて、「神に立ち帰る異邦人を悩ませてはなりません」と決定し、教会は平和のうちに成長することができました。

現在、「シノドス」は、ローマの司教である教皇と代表の司教たちによる時限の集会です。
最近では、若者、アフリカ、アマゾンなどについてのシノドスが行われました。
今回のシノドスのテーマは「ともに歩む教会のため——交わり、参加、そして宣教」です。
このシノドスは、それぞれの教区と小教区で参加できるように長期に渡ります。三つの段階になっています。
第1の段階は、2121年10月~22年4月までです。
それぞれの教区で、福音に生きる教会、福音を伝えていく教会を目指して、聖霊の声を聞き、神のことばに導かれ、ともに歩む教会になるように、いろいろな提案をする段階です。
第2の段階は、それぞれの大陸で、対話しながら、教区から上がってきた提案について識別する段階です。
第3の段階は、23年10月にローマで集まる司教たちが、交わり、参加、宣教に生きる教会について話し合い、提言する段階です。
その後、提言を託された教皇は、教会に励ましの勧告を発表されます。

さいたま教区としては、10月20日(水)カテドラル浦和教会で予定されている聖香油ミサの中で、今回のシノドスの、さいたま教区における準備プロセスの開始宣言を行います。
大事なシノドスを通して、教会の福音的な刷新を祈り求めましょう。

教会報 2021年10月号 巻頭言

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