2022年10月

新たな心でミサにあずかる
御前(みさき)ザビエル

11月27日、待降節の第一主日に、新しい「ミサの式次第」を実施することになります。
言うまでもなく、新しいミサではなく、ミサの新しい式次第で、主イエスの最後の晩餐、貫かれた愛による死と復活の生きた記念を行います。
新しくなることばや動作はそれほど多くはありません。
第一、第二そして福音の朗読、説教、信仰宣言、共同祈願と続く「ことばの典礼」の後、「感謝の典礼」に移って、パンとぶどう酒を供えます。
ここで、奉納祈願の招きのことばは改良され、次のように代わります。

 司祭 皆さん、ともにささげるこのいけにえを、神が受け入れてくださるよう祈りましょう。
 会衆 神の栄光と賛美のため、またわたしたちと全教会のために、あなたの手を通しておささげするいけにえを、神が受け入れてくださいますように。

ことばの変更から考えてみますと、ミサをささげるのは、司式者一人ではなく、神によって集められた信徒も司祭とともにささげていることが分かります。
あらためて、信徒と司式者は、「十全に、意義的かつ行動的に典礼祭儀に参加」するように勧められています。

一人ひとり、ミサをもっと理解し、味わえれば、実り多い参加となります。

また、共同体として、ことば、動作、沈黙をともにし、神のことばを聞き、主イエス・キリストのおん体をいただくことによって、少しずつでも、豊かな実りをもたらすキリストのからだとなり、光を放っていく共同体となります。

そして、ミサに参加することで、毎日の生活をとおして、「現代の人々の喜びと希望、苦悩と不安」をわたしたちも感じ取って、社会にキリストの光と恵みをあかしすることができるようになります。

やはり、ミサはわたしたち信者の生き方の「泉と頂点」です。これからも、さらに、そうなのです。

教会報 2022年10月号 巻頭言

 

 

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