2023年1月

三つの願い
御前（みさき）ザビエル

新年のお慶びを申し上げます。
新しい年を迎える最初のミサは神の母聖マリアを祝って、その子、主イエス・キリストに世界平和を願うミサです。
民数記からの第1朗読には、主なる神に三つの願いをするように促されています。
祝福の願い、照らしの願い、平和の願いです。
「祝福を願う」とは相手のために良いことを願うだけではなく、いただいた祝福によって、相手のために良いことを行なうことです。
自分をはじめ、たくさんの人々がいろいろな悪から守られることを願います。
「主が御顔を向けてあなたを照らされる」とは、いたわり深い神が、恵みを請い願う人に、救いの光を豊かに与えてくださること。
「御顔をあなたに向けて、あなたに平安をたまわる」とは、キリストの平和がいつも世界の人々の心に注がれること。
この平和とは、人々が健康と繁栄に恵まれ、自然、自分、他人、神との調和のうちにある状態です。
クリスマスと新年にあたり、心から、すべての人に神からの豊かな平和があるように、またわたしたちが平和をもたらす者でありますように、お祈りをささげましょう。

教会報 2023年1月号 巻頭言