2020.05.10 復活節第5主日 A年

聖書箇所は、カトリックパリ外国宣教会による「日ごとの福音」で読むことができます。
日ごとの福音:https://www.higotonofukuin.org/spip.php?page=quotidien&date=2020-05-10

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「わたしは道であり、真理であり、命である」(ヨハネ14・6)

復活節第5主日の神のことばは、「道であり、真理であり、命である」主イエスに従って歩む教会の生き方を描きます。
キリストの後を歩むわたしたちは、キリストの名によって、教会共同体を造り上げられるように「生きた石」として招かれています。

第1朗読(使徒言行録 6・1〜7)

「わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない。それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。わたしたちは、祈りと御言葉の奉仕に専念することにします」。……こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、祭司(注)も大勢この信仰に入った。

(注)この「祭司」は、今の司祭ではありません。神殿で初穂や動物のいけにえを捧げていた祭司です。現代の教会の司教、司祭、助祭は、この祭司たちの跡継ぎではなく、祈り、みことば、共同体の奉仕に専念する使徒たちの跡継ぎです。

味わう

エルサレムとその近辺に始まった教会共同体に、ギリシア語を話す人とヘブライ語を話す人との間に問題が生じました。
日々の分配のことで、ギリシア語を話すグループのやもめたちが軽んじられていました。
おそらく、資産の分配の問題だけではなく、救われるために、モーセ律法を守らなければならないと思うグループと、キリストへの信仰さえあれば救われると思うグループの間に根深い対立があったことでしょう。
そこで、使徒たちは、新しい事情には、新しい組織が必要と判断して、次の対策を講ずることになりました。
(1) まず、すべての信者を集めて話し合うこと
(2) 優先課題を再確認すること。すなわち、祈り、みことばと共同体の奉仕
(3) 資産の平等な分配のために聖霊と知恵に満ちた、評判の良い7人を選ぶこと

生きる

・差別を受け、軽んじられている人々を中心に考えて行動するように。
・教会共同体の多様性の中の一致をたえず目指して生きるように。教会は、言語、文化、感受性、暮らしの違う人々の集まりです。キリストにおいて互いに兄弟姉妹であることを意識して、尊敬しあって、助け合って、一致のために働きます。

祈る

・新しい状況に応えるために、勇気と賢明さを聖霊に願い求めます。
・相手の違いを喜んで受け入れ、共同体全体の益となるように祈ります。

答唱詩編(詩編 33・4〜5、6、11、20〜21)

詩編33を通して、地に満ちている神のいつくしみをたたえ、正義と公平を愛する神に倣って、助けと慰めを必要とする人々を大切にすることができるよう願います。

神のことばは正しく、そのわざにはいつわりがない。
神は正義と公平を愛し、いつくしみは地に満ちている。……

第2朗読(ペトロの手紙一 2・4〜9)

[愛する皆さん]、主のもとに来なさい。主は、人々からは見捨てられたのですが、神にとっては選ばれた、尊い、生きた石なのです。あなたがた自身も生きた石として用いられ、霊的な家に造り上げられるようにしなさい。そして聖なる祭司となって神に喜ばれる霊的ないけにえを、イエス・キリストを通して献げなさい。……

味わう

・洗礼を通して、どれほどの恵みをいただいたかを再確認するように促すみことばです。わたしたちは、神に選ばれ、人々に仕え、人々のために祈るしもべとなり、神のものとなりました。
・自分の生きる存在理由とは、神と人々に仕えるところにあると感じ取ります。

生きる

・わたしたち自身は「生きた石」として用いられ、霊的な家に造り上げられるように招かれていると言われていますが、教会共同体を築き上げる自分の役割や使命とはなんでしょうか。
・わたしたちを暗闇の中から、驚くべき光の中へと招き入れてくださった神に感謝したうえで、広く神の愛を伝え、あかしするために生きることができるように。

祈る

・言語、文化、生活形態などが違う人々を、復活されたキリストのうちに一つの民に集めてくださる神の計画の実現のために祈ります。
・不和や分裂に悩む世界が一つになるように、「生きた石」として受けた使命を全うすることができるように祈ります。

福音朗読(ヨハネによる福音 14・1〜12)

……イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている。……わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである」。

味わう

・この福音箇所は、最後の晩餐のあと、弟子たちに与えられたイエスの遺言のような話です。神への信頼によって、騒ぐ心にキリストの平和が訪れます。いずれ、必ず、神とキリストのもとに迎えられます。
・「道、真理、命である」キリストは、わたしたちを御父へと導いてくださいます。
・さらに、「わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである」とイエスは教えてくださいます。「もっと大きな業」とは、奇跡ではなく、主イエスがしてくださったように、罪、苦しみ、死から人々を解放する業です。それは、わたしたちを通して働かれる聖霊の業です。

生きる

みことばに励まされて、祈りの奉仕、神のことばの奉仕、愛の奉仕が具体的に実行できているか、確認します。

祈る

・道である主イエスに救いの道を歩めるように、
・真理である主イエスに対し、いつわりのない生き方ができるように、
・いのちである主イエスに、いのちあるすべてのものを通して満ちている神の愛を感じ取ることができるように、
・祈る教会、みことばを伝える教会、愛を実践する教会でありますように、祈ります。

拝領祈願

「いつくしみ深い父よ、わたしたちは新たないのちに満たされ、今、派遣されていきます。御父への道であるキリストを、喜びをもって伝えていくことができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン」

  • bible-20200510.pdf

    PDF版の「主日の聖書の解説・2020年5月10日 復活節第5主日 A年」です

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