教会報の巻頭言

キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい(二コリント 5・20)
教皇フランシスコ

4. 独り占めせずに分かち合う富

過越の神秘をわたしたちの生活の中心に据えるということは、戦争や、胎児から高齢者に至るまでのいのちに対する虐待、さまざまなかたちの暴力、環境災害、地上の富の不公平な分配、あらゆる種類の人身取引、偶像の一つである利益を求めるあくなき欲望、それらの無数の罪なき犠牲者の中におられる十字架につけられたキリストの傷に、あわれみを覚えることです。

自分の所有物を、施しを通して困窮している人に分け与えるよう、善意の人々に呼びかけることは、今日においても重要なことです。
施しは、より公正な世界を築くために個人として参与する一つの方法です。
愛のわざを通して分け与えることは、人をより人間らしくします。
一方、ため込むという行為は、人を利己心の中に閉じこめ、人間らしさを奪う恐れがあります。
わたしたちは、さらに踏み込んで、経済の構造的な側面について考えることができますし、そうすべきです。
ですから、ことしの四旬節の3月26〜28日、わたしは、経済を現状よりも公正で包摂的なものにするために、若い経済学者と実業家、チェンジメーカー(社会起業家)とアッシジで会議を行います。
教会の教導権が何度も繰り返し教えているように、政治は愛徳の傑出した一形態です(教皇ピオ11世「イタリア・カトリック大学連盟での講話(1927年12月18日)」参照)。
同じことが経済活動にもいえます。
同じ福音的な精神、真福八端の精神をもって、経済活動にもたずさわることができるのです。

2020年「四旬節教皇メッセージ(2月26日)より抜粋

教会報 2020年3月号 巻頭言

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