2007年1月

御父のプレゼント
野上貢神父

みなさん、あけましておめでとうございます。
ことしもみなさんにとって主の恵みにあふれる、よい1年となることを願っています。

私たちは主のご誕生をお祝いいたしました(キリストのミサ=クリスマス)。
ごミサの聖体を先取りするようなベトレヘムという名前(「パンの家」の意)の地に、その子が生まれるべきでした。
さらに滋養物のシンボル、まぐさ桶に御子は横たえられる。
御父はその子を私たちの一部になさるため、私たちのいのちの食べ物になさるために与えることを暗示されたのです。
ここに大きな贈りものの交換がなされます。

お生まれになられるイエス様は、すべての美しい創られたものをもつ、私たちの人間性という贈りものを受け取り、その代わりに神の神性に加わることを私たちに与え、私たちを彼の兄弟姉妹になさいます。
私たちの単純な人間性は照り輝きを得ます。
この混乱した孤児から豊かに報われ、偉大な御父の養子となりゆくのです。

その相続は永遠性を保証され、私たちが愛されていることを知り、望まれて神によって受け入れられ、宝のようにされ、やがては神の家族のメンバーにされるのです。

この人類への御父のプレゼントをすべての人々が分かち合い、平和が私たちみんなの目標として心を育てていけるように祈り合いつつ進んでいきましょう。

私たちは神につくられ、神に望まれ、その神の望みを私たちも目指すということを感謝し、誇りを持ってキリストの所有者となります。
この恵みに応えるのは、希望のために喜んでキリストを伝えていこうとすることではないかと思います。
キリストにおける喜びは、新しい人、新しい顔、しばしば参加できない人、キリストの顔を避けている人にももたらされるものです。
御父のクリスマスプレゼント。
神の強い恵みとして味わうことをさらに深めていきたいと思います。

12月25日の説教から

教会報 2007年1月号 巻頭言

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