2011年3月

金祝にあたり
野上貢神父

2011年3月6日(日)午後2時、カトリック浦和教会にて、谷大二司教司式で、私の金祝のミサが行われることになります。

1961年、桐生教会で長江司教により「司祭」に叙階されてから、ことしで満50年になります。このあと、一応復活祭で引退になり、「アルスの家」(栃木県那須町)に移ることになります。ことしの4月1日で満87歳となり、補聴器と入れ歯のお世話にはなっておりますが、お陰様をもちまして健康で過ごさせて頂いております。それも皆々様のお陰様でございます。

私は1924年4月1日、群馬県桐生市に生まれ、そこで同年5月はじめに、パリミッション会のカディヤック神父から洗礼を受け、代父は石橋猛さん(桐生中学校の図工の先生)でした。霊名はアタナジオ。有名でないから、お閑だそうなので、よく守ってくださるでしょうとのことでした。

父は茨城県の農家出身で、群馬県桐生市の織機製造会社の技師、母は仙台市南部の町の米問屋でした。私が5歳の時、父は35歳で亡くなり、洗礼を受けました。母は小学校に勤めましたが、内野教区長の要請を受け、微力乍ら御協力をささげ、47歳で帰天しました。私は浦和教区神学生として神学校に入学しました。そして司祭叙階の時から、あっという間に今般の金祝を迎えることになりました。

自分の微力を反省すると、実にあわれみ深い神様の御恵みと、皆様方の強大な御援助、御協力に外ならぬことと恐縮しておる

教会報 2011年3月号 巻頭言

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