2011年7月

はじめまして。浦和教会の皆様
グエン・ゴン・ホアン助祭

私は、ベトナム人で、名前はグエン・ゴン・ホアンと申します。7歳の時、姉と共に小さなボートに乗ってベトナムを脱出し、いくつかの国を経て、難民として日本に辿り着きました。その後、家族も日本で一緒になることができ、群馬や栃木の皆様に支えられ生活してきました。

成長する中で、生涯を神様に捧げたいと思う恵みまでいただき、司祭職を目指して迷わず歩んでこられたことは、数え切れない多くの皆様の祈りやご支援のおかげと心から感謝しています。去る3月21日には群馬・太田教会で、他の3神学生と共に、助祭叙階の恵みをいただき感謝しています。

叙階後は、東日本大震災の救援活動に携わるよう、神学校の院長様から特別の許可をいただき、谷司教様は、いわき市湯本教会に立ち上げられたばかりのさいたま教区サポートステーション(SS)へ派遣してくださいました。SSから派遣されるボランティアチームの方々と一緒に避難所で傾聴したり、救援物資の調達や配布、炊き出しチームのお手伝いなど、様々な活動をさせていただきました。その中で、避難されている方々の苦しみや悩みを深く知り、心を揺り動かされました。この間の体験は、私が捧げようとしている私の生涯のこれからにとってかけがえのない体験だと感謝しています。

神学校に戻り、これからは毎週末、そして、夏休み中も、浦和教会で奉仕の道を学ばせていただくことになりました。吉川神父様、ルカ神父様をはじめ信徒の皆様と一緒に、ごミサや他の活動を通し、わずかでもよい奉仕ができるようになりたいと願っております。まだまだ未熟な者です。どうか、皆様、何卒ご指導とご鞭撻、よろしくお願いいたしします。

教会報 2011年7月号 巻頭言

Script logo