2014年4月
洗礼
吉川孝政神父
2度の大雪を経て、浦和教会の桜も満開、復活祭もあと2週間と迫ってきました。そして前晩の復活徹夜祭には5名の洗礼志願者が洗礼の恵みを受けます。
「洗礼」という言葉に、ふと思うことがありました。それは「もし自分が洗礼を受けていなかったら· · ·」、あるいは「教会と出会っていなかったら· · ·」。もちろん司祭になっていなかっただろうし、どういう人生を歩んだかは想像しかできません。
確かに言えることは、洗礼を受けて自分の人生が変わり、教会を通しての出会いが今の自分につながっていることなのです。
私は洗礼を受けたいと願う人に、「洗礼を受けたからといってバラ色の人生は保証しませんよ、逆に苦しみが増すことがあるかもしれない。しかし、その苦しみを受け止め、乗り越える力を神は与えてくださる」と言っています。
5名の洗礼志願者も、それぞれの場から主によって呼ばれ、浦和教会にたどり着きました。洗礼によって始まる、キリスト者としての彼らの歩みを、私たちは兄弟姉妹として支えていきましょう。
教会報 2014年4月号 巻頭言