2016年5月

熊本・大分の震災で
吉川孝政神父

4月14日から続く、熊本と大分の今回の地震に関して、その被害の大きさは、すでに皆さんもニュースなどでご存知のとおりです。
福岡教区と大分教区からの発表では、教会関連の施設にもかなり大きな被害が出ているということです。
浦和教会では早速募金が始まったと聞いています。
わたしたちは共同体として祈りと献金を続け、連帯を続けていければと思います。

浦和教会の皆さんの中にもいると思いますが、わたしもひとり、熊本市内に友人が焼肉店をやっていて、「一度ぜひミサに行きたい」と言っていたのですが、地震の後はまだ連絡がついていません。
他の友人からの情報では大丈夫だということですが、直接声が聴けないのは何とも心配なことです。
大分に住む叔母夫婦は無事で、家は大きく揺れたようですが(棚が倒れたとのこと)、田んぼのことを心配するので、私は思わず、「叔母さん、命あっての田んぼじゃろう」と言ってしまいました。

自然の前では人間は無力だとつくづく感じます。
そのことを考えると不安に思う人も多いと思いますが、しかしどういう状況になっても、生き抜く力を主に願いましょう。
被害に遭っている皆さんに対し、今は祈ることしかできない状況ではありますが、対岸の火事と思わず、できることを皆でやっていければと思います。

教会報 2016年5月号 巻頭言

Script logo