2017年1月

クリスマスと新年の挨拶
ペトロ 岡田武夫大司教

クリスマスと新年のご挨拶を申し上げます。

「いつくしみの特別聖年」は2016年11月20日、「王であるキリスト」の祭日に終了いたしました。
しかし「神のいつくしみ」は絶えることはありません。

「わたしたちはいつくしみを生きるよう招かれています。
それは、わたしたちがまずいつくしみを受けているからです」(いつくしみの特別聖年公布の大勅書『イエス・キリスト、父のいつくしみのみ顔』9)。

神は、すでに、わたしたちにいつくしみの恵みを注いでくださいました。
その上さらに神は、日々わたしたちに聖霊を注ぎ、日々わたしたちを新たにしてくださいます。
実に神は、ご自分の息を送って、すべてを新たにしてくださいます。詩編は言います。
「あなたは御自分の息を送って彼らを創造し、地の面を新たにされる。」(詩編104・30)

ところで、わたくしは教区管理者として4回目のクリスマスと新年を迎えます。
浦和教区時代に司教であった9年間(1991年~2000年)の思い出と重ね合わせながら意義深い日々を過ごしてきました。
これも皆様のお祈り、ご理解とご支援のおかげであります。
あらためて御礼申し上げます。

来年、特にお願いしたいことは、さいたま教区の信者全員による福音宣教・福音化ということです。

誰でもキリスト者は機会に応じて自分の信仰を告白し宣言しなければならないし、そうできるはずです。
誰でもキリスト者は自分の信じていることを自分の言葉で説明しなければなりません。
誰でもキリスト者は日々の生活の中で、いつくしみの行いを実行しなければなりません。体と心によるいつくしみと愛の行いです。
誰でもキリスト者はこの世界が、より平和で人権が尊重される世界となるよう、尽力しなければなりません。

2017年が真に神のいつくしみを生きる年でありますように、また主イエス・キリストの平和を実現する年でありますよう、聖霊の導き、助けを祈りましょう。

2016年のクリスマスを迎えるにあたり
さいたま教区管理者
大司教 ペトロ 岡田武夫

教会報 2017年1月号 巻頭言

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