2018年3月

2018年四旬節教皇メッセージ(抜粋)
教皇フランシスコ

復活祭がまた近づいてきました。

今年も、この恵みのときを喜びと真理のうちに過ごせるよう、このメッセージを通して、わたしは教会全体のために役立ちたいと思います。
そのために、わたしはマタイによる福音書に記されたイエスのことばの導きに身をゆだねます。
「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える」(マタイ24・12)。

このことばは、終末に関するキリストの説教の中に表れます。
それは主の受難が始まる場であるエルサレムのオリーブ山で告げられました。
イエスは弟子たちの質問に答え、大きな災いを予告し、信者の共同体に起こりうる状況を描きます。
痛ましい出来事を前にして、偽預言者たちが多くの人を惑わし、福音全体の中心である愛が人々の心から消える恐れがあります。

とりわけ信者の皆さんにお願いします。
施しと断食と祈りによって力づけられ、熱意をもって四旬節の歩みを進めてください。
たとえ多くの人々の心から愛が消えそうになっても、神の心がそうなることは決してありません。
神は、わたしたちが再び愛し始められるように、新たなチャンスをつねに与えてくださいます。

復活徹夜祭に、わたしたちは再び復活のろうそくをともし、感動的な光の祭儀を行います。
この「新しい炎」から生じる光は、暗闇を少しずつ消し去り、この典礼に集まった人々を照らします。
「輝かしく復活したキリストの光が、心のやみを照らしますように」。
そして、わたしたち全員が、エマオの弟子たちの体験を再び味わうことができますように。
みことばに耳を傾け、聖体によって育まれ、わたしたちの心が信仰と希望と愛によって再び燃え立ちますように。

わたしは心から皆さんを祝福し、皆さんのために祈ります。
どうか忘れずに、わたしのために祈ってください。

教会報 2018年3月号 巻頭言

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