2019年3月

被造物は、神の子たちの現れるのを切に待ち望んでいます(ローマ 8・19)
教皇フランシスコ

……四旬節はこの回心の秘跡的なしるしです。
四旬節は、とりわけ断食と祈り、施しを通して、個人、家庭、社会生活のなかで、さらなる熱心さと具体性をもって過越の神秘を体現するようキリスト者を招いています。

「断食」とは、他者と被造物に対する姿勢を変えるすべを身につけることです。
それは、自分の強欲を満たすために何もかも「むさぼりたい」という欲望から離れて、心の空白を満たしてくれる愛のために苦しむことのできる状態へと変わることです。
「祈り」は、偶像崇拝や、自力で何でもできるという考えを捨てるために、また、自分には主と、主のいつくしみが必要であることを宣言するためにささげます。
「施し」は、未来は自分たちのものではないにもかかわらず、その未来を手に入れられると錯覚し、自分自身のためにすべてを蓄えて生きようという愚かな考えを捨てるために行います。
こうしてわたしたちは、兄弟姉妹と全世界を愛し、その愛のうちに真の幸せを見いだすという、被造物とわたしたちの心に神が用意してくださった計画がもたらす喜びを実感するのです。

「2019年 四旬節教皇メッセージ」より抜粋
全文はカトリック中央協議会のウェブサイトに掲載されています。
https://www.cbcj.catholic.jp/2019/02/28/18570/

教会報 2019年3月号 巻頭言

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