2020年4月

死を乗り越えて、復活の栄光に
吉川孝政

新型コロナウィルスの脅威の中、さいたま教区のすべての教会は、聖週間の典礼を含む公開ミサの中止が続いています。
こうした状況の中で今回の人事異動で桐生教会へ移ることとなりました。

本来なら復活祭のミサで皆様へのお別れをするところでしたが、できないまま異動することを心苦しく感じています。
しかしこういう時こそ、わたしたち一人ひとりの信仰が問われています。
長期間ミサがともに祝えない事態は非常に苦しく、この先どうなってしまうかという不安が心の中に起こることでしょう。
しかし、主イエスの十字架の道を黙想するとき、死で終わるのではなく、復活の喜びがあることが思い起こされます。
このように先が見えない不安の先に、新しい道が開けることを信じましょう。

浦和教会も新しい司祭を迎えます。
その司祭とともに、浦和の地において、皆さんで一致して、福音宣教に向かって歩んでください。
10年間大変お世話になりました。
信徒の皆さんに心から感謝します。
主イエスが死を乗り越えて復活の栄光にあずかったように、再び、ともにミサを祝える日が早く来るように祈りましょう。

イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。(ヨハネ20・19)

教会報 2020年4月号 巻頭言

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